実践から化学を学ぶことを通して“自ら考え、自ら実践できる人材”を育成します

応用化学実験

こんにちは、高村です。

なんだかずっと雨ですね。大学構内は昨年末くらいからなにやら工事中です。教員室から見ると巨大重機が鎮座しています(写真)。窓の目の前にあるので、威圧感たっぷりです。ここから(四階)からは、どれだけの人数で工事をされているのかわかりませんが、きっとチームとなって取り組んでいることと思います。個人個人で好き勝手なことはしていないと思います、多分。

さて、じゃあ「チーム」ってなんでしょう?急にそんなこと言われても、考えたこともないと思います・・。ですが「技術者教育」を実践している工科系大学では「チーム」による活動の実践に取り組んでいます。

スポーツの世界では、個人で行う競技と、チームで行うものがあります。サッカーチームとか野球チームっていいますよね。そして、チームに所属しているプレーヤーはそれぞれに役割があります。メンバーに役割があるのがチーム、ないのはただのグループ(集団)って呼んでいます。野球チームでは、守備位置とか打順とかそれぞれの役割があります。サッカーもあります。なのでチームです。全員が好き勝手なことをしてはチーム活動はできません。

応用化学科のコースの一つである総合化学エンジニアコースは日本技術者教育認定機構から認定されている技術者教育を行うコースです。このコースでは将来の技術者として身につけておくべき能力として「チームとして活躍できる力」が要請されています。チームとしての力は、個々の多種多様なバックグラウンドを認めつつ、役割を認識しながら課題を解決する力とでも言えば良いでしょうか?グループで集まり、自分の役割を見出し、それぞれの役割を上手にまとめて、問題解決を行っています。

そして応用化学科で「チームとしての力」を身につけることをメインとしている実験授業「応用化学実験」があります。オンラインで今年は行っていますが、『「オンライン」でできるチーム活動はなんですか?』 ということを受講生たちに考えてもらいました。

いろいろアイデアはありますが、「オンライン飲み会とか開催して、地元のグルメを応援する」や、「1年生向けのオンライン質問室を開く」なども出ていました。1年生ははじめからオンラインで、あまり友達に聞くということもないので、可能性があれば、役割決めてぜひ開催したいですね。

過去の応用化学実験の様子はこちらで見ることができます