実践から化学を学ぶことを通して“自ら考え、自ら実践できる人材”を育成します

AIと化学

化学の分野でも、他の分野に劣らず、近年は「AIを利用した化学」を盛んに耳にするようになりました。AIを利用した創薬(薬を作ること)や、多分、農薬なんかもきっとAIを利用して、より効率的になんてことになるのでしょうか。例えば、化学物質に対する細胞の反応なんて、かなりの数の論文があると思うので、それらをAI的に探索すると、「ある化学物質の細胞影響」なんて、より明快に答えが導かれるのかもしれません。ミッシング・リンク(よくわかってない繋がりなど)がうまくつながることも期待できますね。

環境においても、物質循環の予測や今後の環境状態の予想なども可能なのでしょう。なんだかワクワクします。AIについて化学分野でもこれからはもっと活用が進んでいくものと思われます。

環境問題といえば、「地球温暖化がない世界で2018年7月の猛暑が起こり得た確率はわずか0.00003%」ということらしいです(平成30年7月の記録的な猛暑に地球温暖化が与えた影響と猛暑発生の将来見通し)。最近の異常気象は温暖化に由来するところが大きいようです。これもまたスーパーコンピューターによる解析の結果ですが、これはAIというのかな?条件を指定しているのはヒトなので違うのかも。

こんな風にいろいろなところで、in silico 化学(コンピューターを使った化学)が進んでいますね、化学の分野も近い将来フラスコがいらなくなるかもしれません。