応用化学生物学科はどんな学科?


2024年4月から、工学部応用化学科と応用バイオ科学部応用バイオ科学科が合併し、応用化学生物学科が誕生します。ここでは、応用化学生物学科の教育と研究についてご紹介します。

新学科は、「物質、生物や生命の仕組みを解き明かし、新たな発想で社会に貢献できる力を身につけ、グリーン教育や持続可能な社会形成を築く学修を通して、新しい技術を創生できる力を育成する」をコンセプトに「応用化学コース」「応用バイオコース」「生命科学コース」の3コース制で、各コースで上記キーワードに関連する化学、バイオテクノロジー、生命科学の特色ある教育を行います。

なぜ化学と生物がひとつに?

現代の科学技術は高度化したことで、単一の知識ではなく複数分野の知識が求められるようになっています。また、産業においても分野横断的な知見が重要になってきています。化学は原子や分子に着目してその構造や性質の変化、化学反応を取り扱う学問です。生物は生命のメカニズムについて学びます。生命のメカニズムは、生命を構成するタンパク質や核酸などの連綿とした化学反応によって成り立っています。また、生命が持つ化学反応をヒントに新たな化学物質を合成することができたりと、化学と生物のあいだには密接なかかわりがあります。そこで、応用化学生物学科では化学と生物を学ぶことで、「化学的な視点で生命現象をとらえる」「生命現象の知見から化学を考える」ことができるようになることを目指します。

3コースについて

応用化学生物学科入学後1年次は3コース共通の、化学と生物の基礎科目や共通教育科目を学びます。2年次に希望のコースに配属され、以下のような各コースの特色ある教育を受けます。

応用化学コース

 化学による新たな価値を創造し、グリーン環境で持続可能な社会の実現に向けて貢献できる力を身につける

応用バイオコース

 生物や生体の機能を活用し、グリーン環境でバイオテクノロジーを基に、より良い社会を創る力を身につける

生命科学コース

 新たな生命の機能や仕組みを解明し、データサイエンス、グリーン環境を背景に生命科学技術の力を身につける

入学前に希望したコースから他のコースに移動することができます。また、他コースの興味ある科目を受講することもできます。

カリキュラムについては以下のようになっています。

■ 実践力をつける教育

ユニットプログラム教育:「講義-実験(実習)-プレゼン」が一体化したアクティブラーニング型ユニットプログラム教育で体系的に学び、得られた知識や技術を実際に体験的に確かめ考え抜く力を育みます

■ 教育プログラム

グリーン環境教育「Stop the CO2」プログラム、理系女性教育プログラムを設置し特徴的な教育を推進します

■ 夢を叶える教育 

1年次:コース共通教育で幅広い視野のもとで学修、2・3年次:希望するコースに分かれ専門分野を学修4年次:コースに関わらず将来につながる希望の基礎・応用専門分野で卒業研究も実施可能です

■ 入学者の多様性に対応した教育 → 入学時初頭に集中授業で専門分野動機付け教育、基礎科目補完教育、ICTスキル教育を行います